書きつけ
−気づいたこと、疑問、課題などのメモ−


Last Update >> 2004.11.26

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■川中島八幡原の戦い−2004.11.25
 いろいろと煮詰まって、発作的に旅に出た。上杉謙信の故地を歩いて、謙信公を祀った神社でおうかがいを立ててこようと思った。
 上越新幹線は先日の中越地震の影響で、越後湯沢までの運転。でも僕は越後湯沢まで行ければそれで問題無い。乗った列車も各駅停車タイプで、北越急行ははなっから普通列車に乗る気だったから、どのみち「たにがわ」を選んでいただろう。

 大宮駅、在来線ホームから新幹線改札に向かう通路上の「あ文字屋」をチェックしてみたところ、どうしたわけか、NREの弁当が無い。乗り換え時間の関係でメモ帳を出せず、並んでいた弁当の業者はチェックしたものの控えてこなかった。NREでもなければムサシ食品でもなく、今まで全くノーチェックだった業者だったことだけは確かだ。
 大宮なら近いし一筆書きで行けるので、後日確認してこようと思う。

 越後湯沢は新幹線構内キヨスクに長岡浩養軒と「くびきの押し寿司」、在来線ラチ内に川岳軒のお店。今回は川岳軒狙いではあるものの、件の大地震の直後で、長岡浩養軒が無事かどうかが気にかかる。新幹線構内キヨスクをひやかしてみたところ、長岡浩養軒の弁当はちゃんと並んでいた。
 ほくほく線の普通列車で、六日町発車後に「ほくほく弁当」を開く。ひたすらトンネルだらけで、車窓の楽しみが少ない。但しそのかわり、駅弁に専念できる。
 ほくほく線の珍走っぷりは特筆に値するというか、普通ありえない。
 この列車、160km/h運転の「はくたか」の4分後に越後湯沢を発車した後、十日町で12分、虫川大杉で8分、犀潟で20分という長時間停車を三度もやらかすくせに、直江津時点で60分ちょいまでしか引き離されていないのだから、そうとう速い。

 雨の中、春日山神社にお参りした後、春日山城趾にチャレンジ。謙信公のご加護か、お参りしている間に雨があがった。調子に乗って全曲輪制覇!とかやっていたので、一日で15km近くは歩いた。
 直江津駅に戻り、ホテルで食べる幕の内弁当を調達。駅そば屋の位置を確認し、和風中華があることをチェック。これは明日の朝食べる。駅構内にはホテルセンチュリーイカヤしかいなかった。ホテルハイマートのワゴンはころがっていたものの、人も商品もどっちもない。平日だからだろうか?

 翌日、直江津駅で「和風中華」をいただいてから、再び直江津駅の改札を入る。やはりイカヤの人とイカヤの弁当しか見あたらない。ハイマートはワゴンがちゃんとあることだし、昨日の夕方、ホテル本体を見た時は煌々と明かりがついていたから、やめたり撤退したということではないだろうと解釈。理由は分からないけど、確実に言えるのは「構内で見かけなかった」ことだけ。
 「妙高4号」で長野へ。これも中越地震の影響で新潟始発での運転になっていて、しかも車両は「ムーンライトえちご」用の485系がやってきた。グリーン開放だったので、そちらに座る。
 車内販売が乗っていて、「鮭の焼き漬け弁当」と「まさかいくらなんでも寿司」を持っていた。普段から車販がある列車かどうかは分からないけど、もし普段からあったとしても、直江津始発でこの品揃えということはないはず。
 二本木あたりから小雨になり、妙高高原はすっかり雨だった。長野駅でも小雨。ここでそばをもう1杯食べる。

 川中島古戦場(武田信玄本陣跡)を見て、武田信玄の弟・信繁の墓所に向かう途中、千曲川を渡る松代大橋のたもとに、「おぎのや長野店」があった。
 弁当のメニューを見ると、なんと「玄米弁当」がある。これは横川本店でしか手に入らないとばかり思っていた。但し時間帯が14時頃だったせいか、既に売り切れ。「峠の釜めし」は潤沢に積んであり、平日だというのに観光バスが何台も出入りしていた。

 川中島を散策してきたのだからと、帰りは長野駅の新幹線ホームで「川中島合戦笹ずし」を確保。
 新幹線ホームでは珍しい立ち食いそば屋が営業していた。これはやはり長野という土地柄だからだろうか。今回は「笹ずし」を持っているし、さっき改札外のお店でそばを食べたからパスしてきたけど、そのうちここでも食べてみたい。



■小海線、甲府−2004.5.29
 仙台に所用があったので、東京への帰りに大宮から長野新幹線に乗って小海線へと寄り道した。
 こんなアホなことをためらいなくできるのは、土・日きっぷのおかげ。土・日きっぷ万歳!!

 大宮から乗ったあさま521号は満席御礼。次の停車駅は軽井沢で、そこで降りる予定だったので、結局座席にはありつけなかった。それにしても大宮から軽井沢まで40分とは速い。この列車の車内販売は、高崎の弁当を積んでいた。
 小海線に乗りたいだけならそのまま佐久平まで乗ってしまえば良かったのだろうけど、あいにく小海線は未乗線区で、最初から最後まで全部乗りたかったのと、小諸駅の駅弁の状況を確認したかったので、軽井沢から別料金を払ってしなの鉄道へ乗り換え。軽井沢の駅弁を確かめるほどの余裕時間は無かった。

 小諸16:05。構内に駅弁売店は無かった。
 みどりの窓口で小淵沢からの特急の指定を受けようと思ったものの、アテにしていた列車は満席。仕方ないので、普通列車で甲府まで出て後続の「かいじ」に座ることに方針変更。
 ついでに窓口氏に「駅弁屋さんは無いですか?」と聞いてみたものの、要領を得ない。何故「ありません」とも、目の前に見えるお店の名前も言えないのか、不思議で仕方がない。
 小諸駅から向かって右手に「ひしや」という看板を掲げたおみやげ屋があり、ここで聞いてみたところ、駅弁屋は別の店だという。同じ屋号のお店が2軒あったというオチで、おみやげ屋さんには申し訳ないことをした。今度小諸行ったら、そこで何か買おうと思う……。
 駅弁の「ひしや」は、ロータリーをはさんだ正面側にある、おそば屋さんだった。レジのところに、かつての小諸駅の(今は佐久平駅の)ラインナップが並んでいる。
 しかし店内に入って聞いてみたところ、栗おこわ弁当しかできないという。時間が時間だけに、仕方ないことだろう。栗おこわはお店でも出しているのか常備に近いメニューのようで、買ったお弁当は熱々だった。これを食べている途中で佐久平駅に停車。高架の小海線から地平の長野新幹線を見下ろす。

 前夜は姪(10ヶ月)の夜泣きに悩まされて一睡もできていなかったためか、せっかく乗った小海線の車内ではうつらうつらと船を漕いでしまい、ところどころ記憶が無い。特に小海から野辺山の間はそうとう怪しい。
 小淵沢18:40。駅弁屋もそば屋も閉店してしまっている。
 中央線ホームは大月行きを待つ人でいっぱい。食事時なのだからどちらかだけでも開けていてもらえないかと思うものの、なかなか難しいのだろう。駅そば屋には「満腹唐揚げそば」や「馬肉使用肉そば」「高菜天そば」などの張り紙が賑やかに貼られている。もし両方あいていたら、多分そば屋の方に入ったと思う。こちらも駅弁と同じ丸政のお店。
 丸政の看板を背後にして架線の上で恋のささやきをピーチクとやっているツバメのつがいを眺めつつ、18:59発の大月行きに乗る。小淵沢始発で、余裕で座れた。

 甲府19:38。ほどなく、小諸で指定席を照会したら満席だった「スーパーあずさ34号」がやってきて、追い越していった。振り子電車なのに立ち席までいる。この列車は次の八王子まで50分以上も無停車だから、立っている人が気の毒になる。
 ホームのそば屋は店じまい中。「あじさい茶屋」の看板を出しているものの、だしの匂いも券売機のメニューも、東京地区の標準型のあじさいとは違っていた。レシピが気になる。券売機には「韃靼そば茶 130円」の文字が見えた。
 駅弁売店はまだあいていたものの、ほとんど品切れに近かったため、跨線橋を上る。改札付近の売店の方は品揃えが豊富にあり、「甲府駅のおべんとう」を購入。「かいじ122号」の自由席の列に並び、余裕で着席。E257系は車内が洒落ていて、結構好きな車両だ。昼乗っても夜乗ってもいい。
 しかし「あずさ・かいじ」に乗ると、八王子・立川からでもまだ乗ってくる人がいるのにはいつも驚く。この列車に関しては三鷹からの乗客もいた。車掌さんは大変そうだ。



■常磐線に沿って−2004.3.18
 仙台から東京への戻り。日立電鉄と水郡線に乗りたくて、常磐線まわり。仙台から日立だと特急の時間的メリットがあまり無いので、駅弁のためにも普通列車を選択。腹が減っていなかったし原ノ町まで1時間ということで、仙台駅の弁当屋は今回はノーチェック。

 原ノ町11:00頃。3番線着。
 駅弁は1番線ホームのそば屋にあるものと思い、跨線橋を駆け上がるも、そば屋の中は留守。
 改札のところの駅員さんに「お弁当欲しいんですが、売店ってここだけですか?」とそば屋を指さして聞いてみたところ、「えーと……」と、なんと3番線ホームを指さすじゃありませんか。「あそこにいますよ。」駅員さんの指の先には、立ち売りがいました。跨線橋を逆戻り。
 品揃えは5種類。いつもあるはずのざるそばは無し(そば屋の店内には箱が見えたので、止めたわけではないと思う)。盆唄弁当、野馬追、かにめし、浜べんとうと、もう1つなんだっけ……。浜べんとうを購入。
 売っていたのは、にこにこした若めのおばちゃん。記念写真撮影に応じたりして(しまった僕も頼むんだった……)気さくな感じだったけど、弁当5種類、たぶん20個くらいは持っているわけだから、パワフルだなぁ。

 列車は原ノ町まで455系、いわきまで701系、日立まで455系。いわきから日立までの455系は、クハ455-2なんていうナンバーだから、よく覚えている。種別幕がLED化されて行き先を表示しているのにはびっくりした。まだ使う気なのか……。ちなみに717系には、この改造は施されていない模様。
 701系の車内で「浜べんとう」を開き、桃内までに食べ終わる。次の浪江から混み始めたので、助かった。
 いわきは到着ホームに立ち売りがいたものの、いつものうにめしと幕の内の2品だけなので、今回はパス。貝焼きがあれば一にも二もなく飛びつくんだけど。

 川尻から改称されたばかりの十王駅を車内から眺め、日立13:14着。1番線ホーム(上りホーム)のそば屋で、ソースカツ弁当を購入。というか、これしか置いていなかった。
 平日のみ販売というのはよく知られており、未確認情報として「上りホームのみでの販売ではないか」と聞いていて、事実僕も今まで下りホームでの販売は一度も見たことがなかったんだけれど、この日は下りホームでも売ってました。お昼時だったからかな?

 13:54鮎川発の日立電鉄に乗りたいものの、雨の上に傘を持っておらず、面倒だからタクシーつかまえる。鮎川駅に着いてみたら、3/13のダイヤ改正で、13:54発は削減されていた……_| ̄|○ 路線バスを探すにしても、傘を買って歩いたにしても、どっちにしてもタクシーよりは安く上がったと思うとめげる。
 結局14:20発を待つ羽目になった上、雨ではそのへんを歩いてみるわけにもいかず、僕一人しかいない日立電鉄の電車の中で、ソースカツ弁当を開いて食べた。

 大甕で電車を1本落として友達とお茶を飲み、常北太田から水郡線の支線を回って水戸へ。大甕、常北太田/常陸太田も念のため観察してみたけれども、弁当らしき気配は無し。
 水戸はよく通る割と駅弁を買う機会が少ないので、せっかくテーブルの付いた特急に乗るのだしと、「水戸の香」をチョイス。正直なところ、水戸は品揃えは豊富なもののどれも定番系で、いまひとつ食指をそそられない。見本を見ていると、よりによってどれもこれもみんな盛りがめちゃくちゃ良さそうだったりもするし。
 「ソースカツ弁当」も相当なボリュームだったけど、「水戸の香」は、それを上回るどえらいボリュームだった。他の駅なら、あの鶏の照り焼きだけだって弁当1種類作っちゃうんじゃないかってくらい。
 常磐南線はビジネス路線、きっと働き者の腹ぺこサラリーマンが多いのだろう。そう思うと、日立・水戸のラインナップはなんとなく納得いく。土浦も牛丼、うなぎというラインナップだし。
 対して常磐北線……といっても、事実上は原ノ町だけなんだけれど、ここのラインナップがご当地系とざるそばというのは、なんかものすごく対照的。

 フレッシュひたち44号の車販は、弁当を積んでいなかった。
 「水戸の香」に付いてきた割り箸が粗悪品で、ご飯を切ろうとしたら真っ二つに折れてしまったので、車販嬢に頼んで割り箸を分けてもらった。なんだか嫌そうな顔をしていた。
 何も買わなくてごめん……。



■宇都宮、黒磯、郡山−2004.3.9
 東京から仙台へ帰省。趣味で東武宇都宮線のツリカケと、引退間際の東北新幹線200系H編成2Fグリーンに乗りたくて、東武宇都宮線−東北本線−郡山−東北新幹線の経路。東武線内は北千住、栃木、東武宇都宮で売店をさらっと見たものの、弁当らしきものは無し。

 宇都宮17:00。みどりの窓口大混雑で、大慌てで券売機から1620円の切符を購入。車内で乗車変更して仙台までの切符に取り替えてもらうことにする。宇都宮線E231系に常務していたのは、声のきれいな女性車掌さんだった。
 慌てていたので売店の確認は徹しきれず。松廼家は改札を入ってすぐ中に売店発見。富貴堂(工場改装のため休業中)の売店は未確認。6番ホームの駅そば屋は「野州そば」。経営業者は未確認。
 めあての「下野玄米弁当」は売り切れ。他の種類は潤沢に置いてあり、「下野山菜弁当」を選択。

 黒磯18:00。九尾すしが欲しくて駅員さんに「駅弁屋さんはどこですか?」と聞いてみるものの、「いつもそのへんにいるのですが、4時半くらいで終わったようです」とのこと。
 改札右100mくらいのところにフタバ食品の事務所があると教わり、一か八か行ってみる。おっちゃん、面倒そうに「今日はもう営業を終了しております」とのつれない返事。黒磯駅の駅員から教わってきた、と言っているのに、申し訳ないとの一言もなし。乗り継ぎ列車の発車まであと6分しかないし、これは商売人の態度ではないので、この人とは話すだけ無駄だと思ったから、早々に退散。
 黒磯に行くなら16:30前か。昭和天皇がひいきにしていた九尾すしは試してみたいので、後日再訪したい。那須塩原駅の方に行くかもしれないけど(こっちも営業時間は確認したいし)。
 1番ホームの駅そば屋は「喜多」。天ぷらそばを食べる。上野や柏の喜多と麺は違うものの、レシピは同じ模様。天ぷらは同じレシピで違う材料だったから、ちょっと不思議な感じだった。

 郡山19:30。在来線ラチ内、駅ビル側出口付近の福豆屋売店は終了。付近のNRE売店(おみやげ屋)に、伯養軒のが数品並んでいたものの、ここでは一旦買わずに途中下車。
 やまびこ67号のグリーン券を買い、ラチ外1Fの駅弁売り場をチェック。福豆屋と伯養軒が並んでいて、販売員さんどうしは仲が良い印象。「うちの品揃えはこうで〜」と、在庫を指差しながら、買う方の立場で簡単に説明してくれる。ラインナップが重複している分は両者ともあまり説明しないのが面白い。たとえば幕の内に関しては、両方とも「幕の内」としか言わない。
 在庫は伯養軒の方が豊富。福豆屋のは全て食べたことがあるものだったので、伯養軒の方から「安積のとりめし」を選択。もちろん今の店頭在庫に(あるいは元々)福豆屋の方にとりめしは無く、なるほどこれなら仲良くやっていけるわけだ。だって重複している分については客が自分の目で選んだことになって口上合戦ではないし、この場合、鶏が食べたきゃ伯養軒をとるしかないわけで、「勝った負けた」の世界にならないもんなぁ。
 このときは「そうすけ漬」が売り切れ。真っ向勝負のはずの「女将漬」と「そうすけ漬」が両方揃っている時はどんな風に紹介してくれるものか、ちょっと興味がある(笑)。

 改めて新幹線改札をくぐったら、いつも駅弁売りのワゴンがいる場所には誰もいなかった。他の売店の有無は確認しなかったものの、一応、ラチ外で買っておいて正解。

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