ミラクル弁当箱

−駅弁の写真と寸評−


Last Update >> 2005.9.27(駅弁21点、駅麺1点)
そろそろ改装したいけど、いつできるんだろう。

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 1999年以降に食べた駅弁のうち、写真を撮ってあるものを片っ端から掲載。ただそれだけのページです。写真は単にトリミングと縮小かけてぺたぺた貼ってるだけなので、おいしくなさそうな色に見えた場合、それは僕の腕が悪いのだと思って下さい。
 写真の他にシンプルな寸評をつけてあることがありますが、僕個人の好みを読まされてもつまらないでしょうし、そもそも味は好みの問題ですから、「うまい」「まずい」という言い方は原則的にせず、それ以外の切り口から書いています。興味のある方は自分の舌で確かめてください。

 左のメニューは地域別・駅別(複数駅にまたがる業者は業者別)になっています。僕の行動圏内がメインになるので、ラインナップは東日本管内に偏ってます。

 「駅弁趣味の読み物」は、僕なりに、駅弁論や楽しみ方などをまとめてみたものです。暇つぶしにどうぞ。


個人的に「駅弁」の定義

 最近は鉄道構内営業中央会が定める駅弁マークの意味が薄れてきているし、私鉄や三セクにもいろんな弁当があるので、このサイトなりの僕独自の定義で駅弁を扱うことにします。

1.特定の駅を定め、その敷地内で販売が行われている調理済み弁当。
 (Ex.東京駅で売られていても、「ますのすし」は富山の駅弁。)
2.鉄道会社またはその関連会社が鉄道施設内で旅客に供する弁当。
 (Ex.一連のNRE・JRCP製品やJR九州特急弁当、大鉄フード製品などはこの定義で。)



新着 -2005.9.27 Update

仙台駅 ドラマチック韓流弁当 日本レストランエンタプライズ 2005.9.26

 以前に東京で「冬のソナタ弁当」を売ったら当たったらしく(僕は食べそこねました)、今度は仙台で韓流弁当が登場。
 掛け紙の裏を見ると韓国ドラマのロケ地とおかずが関連づけられており、こういうテーマは結構面白いかもしれない。加えて観光案内やツアーの募集まで書かれていて、やはり韓国ドラマファンを対象に作られている模様。それが駅弁ですることなのかなぁという気もしたけど、旅のアピールという観点で見るならば、やはり駅弁だからこその企画なのかもしれない。
 ヨン様(凄いぞ一発変換だぞATOK2005!)ブームとかを見ている限り、こういうものに興味を示すのは女性の方が多そうな気がするんだけど、この弁当、相当のボリューム感があって、食べきれるのかなとちょっと心配になる。
 僕はこれ食べていて、ビールが欲しくなった。ダッカルビやチヂミなど少しずついろんなおかずがあって、ご飯は単体で食べても良いものばかりだから、お酒のアテにもなかなか良さそう。






東京・上野駅他 味噌カツ・ひつまぶし風弁当 日本レストランエンタプライズ 2005.9.12

 なにゆえ上野駅で味噌カツでひつまぶし。と思ったら、愛知万博開催記念弁当。万博は全国レベルの出来事だから、どこでこういうものが売られていても特に不思議は無いわけですね。閉幕まで1ヶ月を切っている時期に購入。
 名古屋の名物を2つ詰め込んでみたはいいものの、味噌カツサイドはいいけど、ひつまぶしサイドはちょっと物足りない。どちらも味は良いから、片方でいいから倍食べたい、というのが本音だった。
 名古屋駅にもこういう盛り合わせ系の弁当はあるけど、向こうでそれを感じたことはない。こういうものは現地の人が作らないと、うまくツボに入れるのは難しいのかも。






仙台駅 網焼き牛たん弁当 こばやし 2005.8.10

 仙台の名物食材といえば牛タンはやはり有名で、仙台駅では3社揃って牛タン弁当を、しかも3社揃って発熱式のものを用意している。
 仙台育ちの身からすると牛タンの厚みはかなり物足りないけれども、ピリッと辛めに味付けされた牛タンと麦飯、漬け物という組み合わせは、やはり食べていてほっとする。東北新幹線に乗るけど仙台では降りずに先まで行っちゃうよ、という人は、車販でこれを買って雰囲気を味わうのも一興。






東京・上野駅他 O-bento 穴子弁当 日本レストランエンタプライズ 2005.8.5

 駅構内のレストランなどで食べたことは何度もあるんだけれど、弁当の体裁でO-bentoを買ったのは初めて。大あわてで新幹線に乗る用事があり、上野駅で腹ごしらえをしようと買ったもの。これがあるおかげで「食事がどうしても調達できない状況」というものが激減したのは、確かに功績なのだろうと思う。「銀河」に乗る友達を見送りに東京駅に行くと、大抵、このシリーズを持っていることが多い。遅い時間でも確実に手に入るからだろう。
 穴子は普通の穴子弁当を買うのと遜色ない、冷凍ものと聞かされなければ気づかない感じの、これがなかなかのできばえ。大きさの方も申し分なく、たいへんおいしくいただいた。
 ただやはりご飯の冷凍技術というのは難しいのか、それとも解凍技術が難しいのか、温かいけどぺたんと沈んだご飯には、まだ先行きは険しいなぁと思った。






わたらせ渓谷鐵道車販 夢鉄道トロッコ弁当 列車のレストラン「清流」(神戸駅) 2005.7.17

 トロッコ列車の車内販売で買った弁当。神戸駅構内にあるレストランで調製しているものだけれども、神戸駅で、かつ、トロッコ運転日以外の日にも買えるかどうかは未確認。
 シメジのご飯に舞茸の天ぷら、山くらげ、豚肉、こんにゃくの入った煮物にフライは鱒で、徹頭徹尾の山仕立て。トロッコ列車で車窓を見ながら食べるにふさわしい弁当だけど、発車後、渓谷に入る前に食べ終えてしまったorz






水戸駅 将軍 芝田屋 2005.7.4

 水戸で将軍といえば、やはり徳川慶喜公でしょうね。その墓地のご近所に住んでる縁でチョイス(どういう動機なのか自分にもよく分からない)。
 その命名に、栗おこわや菜の花の芥子和え、納豆の包み揚げなど見て、なかなかシブい幕の内かも、と思いながら箸を進めてみたものの、やっぱりコレはビジネスマン街道こと常磐線は水戸駅の弁当でして。よーく見ると魚が焼き魚と煮魚で二種類、「水戸の香」に入っていたのと同じ大きな鶏も入っていて、結構お腹いっぱいになるわけです。






米沢駅 米沢名物牛釜めし 松川弁当店 2005.6.17

 牛肉の角切りがゴロゴロ乗った釜めし風弁当。食べてみた感じ、この角切りは「牛串弁当」に使われているものと同じものと感じた。ひたすら牛になりたいならば牛串弁当、野菜なども食べたいならばこちら、という感じかな。
 一部でおなじみ「福島ダッシュラプソディー」に加わるつもりで米沢から上り「つばさ」の自由席に飛び乗ったものの、あっさり座れて拍子抜け。しかし後ろの席の人が椅子を回していたので、僕の席は全くリクライニングできず。3列B席に座ってしまった時と互角くらいの窮屈感を味わっていたので、正直、この弁当に救われた感じ。






上野・東京駅他 30品目バランス弁当 日本レストランエンタプライズ 2005.6.9

 上野駅で購入。地域性もへったくれもない弁当だなぁと思ったものの、でも、こういうテーマが成り立つのは、やはり大消費地なおかつ健康に気を遣っていられないほど忙しい人の多い東京地区ならではという見方もできるわけで、とするとやはり、これも東京という地域の「地域性」なのかもしれない。
 添えられたお品書きを見ながら食べていると、30品目もの食材を使うというのは大変なことなのだなぁと、つくづく頭が下がる。これだけの食材を使っているのだから、健康志向の弁当といっても、味の方は相当盛りだくさんで面白い。地理に疎い人を伴って旅に出る時などに買うと、話の種として面白いかも。






長野駅 信州松代 真田地鶏 とりステーキ ナカジマ会館 2005.5.29

 2005年春の新製品との由。どこぞで見たカゴだなぁと思ったら、「松茸ごはんはじめました」と同じものかな?
 信州味噌で焼いた鶏肉は結構ずっしり感があり、鶏のダシが効いたご飯とよく合っている。付け合わせの長芋焼きや、まるごとゴロッと1個入ったあんずもゴージャス。






小田原駅 ミニ駅弁こゆるぎ 東華軒 2005.4.3

 東華軒の400円ミニ駅弁シリーズから、今度はこゆるぎ。構成要素が「こゆるぎ茶めし」ではなくて「デラックスこゆるぎ」であることに正直びっくりした。量が少ないだけで、主立った食材が略されてない。山菜など、「デラックス」の方に入らない食材も入っている。
 少食の人や女性、駅弁のハシゴをする人には太鼓判を押しておすすめしたい。






土浦駅 つちうら和弁当 富久善分店 2005.3.30

 名前の通り和食でまとめられた幕の内弁当。フライは洋食の調理法だけど、中身がワカサギなのでよしとする(笑)。掛け紙に描かれた霞ヶ浦の魚やエビがきちんと入っているようで、火を通してもまだ全般に生臭さが残っているような感じがするのは、これは淡水魚の宿命。そういう食材の弁当なのだと納得していただくのが正しい。
 土浦の駅弁は全般にお値段が安めの設定になっていて、その範囲で一生懸命作っているなぁという印象を受けるものの、妥協部分が容器に出ていて水気が多いのがいつも悔やまれる。数百円高くなってもいい、いやいっそ「大人の休日」シリーズの弁当を作ってくれ、と言ったら、どんなものを作ってくれるだろう。と、そんな夢を見る。






八戸駅 倉石牛めし(2) 伯養軒 2005.3.26

 東北新幹線の車内販売で購入。コレ買えば間違いはあるまいとわくわくして買ったら、内容変わっててびっくりした。
 お肉は健在で肉質が落ちたとは思わなかったけど、味付けが随分濃くなり、半分がそぼろ飯に。付け合わせも色合いがかなり地味になった感じを受けた。
 出色の牛肉弁当が、平凡にちょっと毛がはえたくらいの牛肉弁当に、トーンダウンしたような印象。これはこれで悪くはないけど、人様に勧める時に「絶対これいけッ!」と言いたくなるような独自性が薄れてしまって、正直残念。






水戸駅 茨城八景 芝田屋 2005.3.1

 弁当についていた説明書きが面白かったので、そのまま転記。

「茨城八景」のご案内
  茨城の旅、出発は右側下段の「水戸」からどうぞ。
  水戸の「梅酒」を食前酒としてお召し上がりください。
  ここから先はあなたのお望みの場所へ
  「水戸」に留まり「納豆のあげ包み焼き」それとも
  水郡線を北へ行き大子の「こんにゃくの田楽」
  常磐線を北へ行き北茨城の「鰯の紅梅煮とひじき」
  車に乗って茨城町の「南瓜の煮付け」「きんぴらごぼう」
  常磐線を南へ行き土浦、霞ヶ浦の「蓮根のはさみ揚げ」「小海老の佃煮」
  色々な場所をお楽しみ頂けましたでしょうか。
  一息入れて「卵焼と蒲鉾の紫蘇梅肉添え」で一杯。
  そろそろご飯をどうぞ。
  茨城の東側一面に広がる「海」
  その海の恵みの「しらすとわかめのご飯」
  皆様のまたのお越しをお待ち申し上げております。

こういうセンス好きです。






名古屋駅 抹茶ひつまぶし日本一弁当 名古屋だるま 2005.1.30

 上野松坂屋で購入。2005年は愛知県がたいへん賑やかな年のわけだけど、それとは関係なく、日頃から勢いがいいんだなぁ……と、箱や添付の紙に書かれた説明を読むと、その勢いに思わず納得してしまう。
 「日本一」は三河一色のうなぎ生産高、西尾のてん茶(抹茶)生産高、守口大根の長さ、だそうで、勿論その全てが入っている。持ち帰る場合は温めてお茶と薬味をかけて、なんていうことも説明してあって、名古屋の食べ方を紹介しようという意気込みも感じる。
 その意気に受けて立つ気で、よせばいいのに(外で食べているから当然加温設備は無いのに)途中から市販のボトル入り緑茶をかけてお茶漬け状にして食べてみたら、これがたいへんよろしかったりした。侮りがたし日本一のひつまぶし。
 うなぎは刻まれていて、ご飯は味付き。このまま食べても勿論良い。






松江駅 上等御辨當 鴨ステーキ煖煖 一文字家 2005.1.30

 上野松坂屋で購入。鴨はかつて宍道湖七珍に含まれていたそうで、出雲地方の郷土料理にも使われる食材なのだとか。発熱式容器の中でご飯の上に敷かれた鴨肉はなかなかの分量で、付け合わせも椎茸天やアスパラと、ちょっと面白いラインナップ。紫蘇の香りがする番茶のティーパックが付いてくる。
 これ食べた後で不忍池に行ってカモを撮影していたのは、カモたちには内緒にしておいてください。よろしくお願いします。すみません最近は鉄道より野鳥ばかり撮ってる有様なのです。






長岡・越後湯沢駅 もぉ〜舞ちゃう 長岡浩養軒 2005.1.30

 上野松坂屋で購入。山古志牛と六日町の舞茸を使った「釜めし弁当」……と掛け紙には書いてあるけど、要するに牛丼弁当で、牛肉と舞茸は細かく刻まれていて、ちょっと他には無い感じの歯ごたえが面白い。容器は発熱式で、熱々でいただける。
 新潟中越地震で被災した上越新幹線が運転再開すると同時に発売されたものの、復興の最中に新開発の余裕などおそらく無かったはずで、調べてみたらやはり、震災前から準備を進めていた弁当だった。震災復興キャンペーンなどで東京でも盛んに売られ、「新潟頑張ってます!」を印象づける立役者として大活躍していた。






名寄駅 ニシン・カズノコ弁当 角舘商会 2005.1.23

 京王百貨店で購入し、六義園(駒込)のベンチで開けて食べた。とにかくニシンとカズノコの大きさが圧倒的で、ちょっとやそっと難があったりしても、それを何もかも忘れさせてくれる。夢中でいただいた。
 とはいえこういう素材勝負が徹底した弁当は、駅弁大会で買うより、現地で買った方が鮮度的にも調理設備的にも有利なはず。特にこの弁当は、梅とタケノコを除けば付け合わせも海鮮系。持ち帰れば何某かの影響が出るのは否めない。
 駅弁大会に誘致したくなる気持ちは分かるけど、これは宗谷本線の車内で出会いたかったなぁと、本気でそう思ったりした。
 もう一つ特筆すべきは、箸袋に書かれた社長さん?の似顔絵が、ご本人にすごくよく似ていること(笑)。






摩周駅 摩周の豚丼 ぽっぽ亭 2005.1.23

 2005年の京王百貨店駅弁大会で、出水駅「かごんま黒ぶた弁当」と対決した、北海道発の豚丼弁当。北海道と九州から持ってくるというあたり面白いけれども、駅弁大会のために弁当を開発するというのは、反対まではしないけど、正直なところ、諸手を挙げて賛成もしかねる感じ。
 炭焼きで甘みのあるタレをつけた豚肉もさることながら、これはいいぞと思ったのは、雑穀をたっぷり炊き込んだご飯(十穀米、だそうです)。丼モノはご飯が面白いと、もりもり食べるのがたいへん楽しいのです。






草津駅 近江のおいしい鴨めし 南洋軒 2005.1.23

 マガモ?をモチーフにした陶器の容器がかわいらしい駅弁。同じ近江国の彦根は江戸時代には有名な鴨の産地だったので、そのへんから生まれてきたテーマなのだと思う。
 中身の方はというと、えーと、正直あまり感心しませんでした。魚の佃煮と漬け物の味が濃すぎて、何か炊き込まれているはずのご飯の味が、どうもよくわからない。鴨肉は一切れ(立ち食いそば屋の鴨南蛮だってもっと入ってるぞ〜)。
 草津駅現地で買う場合は要予約とのことで、駅弁大会向きの弁当なのだろう。容器はしっかりしていてかわいらしいので、コレクターズアイテムとして押さえておきたい一品ではあるけれど、せっかくテーマにご当地性があるのだから、そっち方面ももう少し頑張ってもらいたい感じ。






人吉駅 栗めし 人吉駅弁やまぐち 2005.1.14

 京王百貨店で購入。数ある「栗めし」の中でも、有名な栗めしですね。
 主役の栗がゴロゴロと大きくほくほくしていて食べ応えがあったことと、ひじき、高野豆腐、きんぴらごぼうなど、おかずが手作り感溢れまくりですごくいい印象を受けたことを鮮烈に覚えている。






出水駅 かごんま黒ぶた弁当 松栄軒 2005.1.14

 井の頭公園にオシドリ撮りに行って、帰りに京王百貨店で購入して、その足で大学行って講義受けて、更に帰宅してから食べた。冬場の僕は本当に元気だなぁと思いつつ、これ書いているのは9月も下旬orz
 2005年1月京王の「対決」テーマになった豚肉弁当の一角。みそ漬けのきめ細かく歯ごたえある黒豚がもちろん主役だけれど、煮物になます、菜の花のおひたしに漬け物、更にご飯にまでサツマイモと、野菜もたくさん、鹿児島を感じさせる食材もたくさん、色々入っているのが嬉しい。
 その後、風の噂に、出水駅では同じ名前で「豚丼タイプ」と2種類売られているという話を聞いた。定着するといいな。